「アントレプレナーシップ教育」は「起業家教育」と訳されます。先が見えない時代、生きる力を子どもたちに身につけてもらうのが狙いです。日本の文科省・経産省も推進している教育手法の概要や現状、国際塾キュリオキッズ(本部・香港)でのレッスン例を紹介します。
日本の文科省では、アントレプレナーシップとは「起業意思の有無にかかわらず、困難や変化に対し、与えられた環境のみならず自ら枠を超えて行動を起こし、新たな価値を生み出していく力」と定義しています。(文科省主催「全国アントレプレナーシップ人材育成プログラム」より)分かりやすく言うと、下記のような要素に分けられます。
上記2点の要素は近年、米ペンシルバニア大学教授の心理学者アンジェラ・リー・ダックワース氏によって、提唱され、注目されている理論「Grit(グリット)」に当たります。
Gritは「Guts(ガッツ=度胸)」「Resillience(レジリエンス=回復力)」「Initiative(イニシアティブ=自発性)」「Tenacity(テナシティ=粘り強さ)」の頭文字をあわせた造語です。
上記の3点は、いずれも偏差値やテストの点数では表せない能力(非認知能力)になります。たとえば「好奇心80点」「粘り強さ60点」とは表せないように、アントレプレナーシップとは「数値化できない能力」と言えます。
アントレプレナーシップ教育では財務やマーケティング、ビジネスモデルの創出といったスキルや知識も学びます。これらは年齢が上がってからでも育むことができますが、「非認知能力」は3~15歳の幼児・学齢期でないと育てるのが難しいとされています。
文科省によると、日本のアントレプレナーシップに関する指標は諸外国に比べて低いとされています。日本の大学で同教育を受けたことのある人は、学生の1%にしかなりません。
世界のランキングでは、日本は53.3点と世界137か国中26位(2019年統計)で、G7主要国では6位、アジア諸国では6位となっています。
教育では、在学時でのアントレプレナーシップ教育は44位、卒業後については30位などと欧米各国に比べて遅れています。
出典:文科省「アントレプレナーシップ教育の現状について」
日本政府は2022年11月に発表した「スタートアップ育成5か年計画」で、アントレプレナーシップ教育の強化についても打ち出しました。内容は下記の通りです。
国際塾キュリオキッズではアントレプレナーシップ教育に力を入れています。以下の8つの力を重視しています。
キュリオキッズでの「アントレプレナーシップ」授業例を紹介します。もちろん英語「で」学びます。
イギリスの名作童話「3匹のこぶた」のように、家を作ろうというレッスンです。物語ではこぶた2匹がワラや木で家を立てますが、オオカミに息を吹き付けられて壊され、2匹とも食べられてしまいますね。
レッスンの流れと狙いは下記の通りです。
キュリオキッズのアントレプレナーシップ教育は、学校などでの学習メソッドとは大きく異なります。
従来の学習方法は先生から知識を教わり、記憶して、記憶できたかを測る問題を解くという流れでした。
キュリオキッズの学びは先生が課題を提示し、アイデアを出し合いながら、最終的にその課題の解決をめざします。
オンラインセミナー動画も、ぜひご覧ください。
現実の社会では正解がある問題、マルやバツがつけられる問題はほとんどないはずです。実際は複雑な課題に対し、何が必要か試行錯誤しながら、解決に導いていくということがほとんどでしょう。
こうした「問題解決型学習」こそ、社会での課題を解決していく力につながっていくというのがキュリオキッズの考え方です。
キュリオキッズでは、アントレプレナーシップを英語「で」学びます。最初は「英語を習うのは初めて」というお子さまがほとんどです。日本語でしっかりサポートをさせていただきますのでご安心ください。
福岡の百道浜、照葉、高宮(2023年4月開校)の各スタジオで無料体験を実施中です。ぜひお問い合わせください。